



はじめに(重要)
当院では、経験豊富な提携獣医師による整形外科手術が可能ですが、整形外科担当獣医師による事前の診察は行っておりません。
かかりつけの先生や私の診察/診断により、手術が必要と診断できる症例のみに提携獣医師による整形外科手術を行っています。
術式は、術前のレントゲンや当日の麻酔下での触診、術中所見を踏まえて執刀医が総合的に決定いたします。
また安全な手術のため、手術予約のみ(初回来院なし)では受付できません。必ず一度、当院外来を受診していただきます。
当院の整形外科手術は提携獣医師を招聘して行います。主な整形外科担当獣医師の経歴に関してはこちらをご覧ください。
当院で対応しやすい代表的な手術
・膝蓋骨脱臼(パテラ)(膝のお皿がずれる病気)
・前十字靱帯断裂の手術(TPLO)
※TPLO=Tibial Plateau Leveling Osteotomy(脛骨高平部骨切り術)
・骨折手術(プレート固定など)
※ただし後述の条件があります
当院でお受けできない/お受けしにくいケース
当院には CT(Computed Tomography:X線CT)/MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)/関節鏡などの高度画像検査設備がありません。
そのため、次のようなケースは原則お受けしていません。
- 跛行(びっこ)の原因診断の二次受診(診断目的)
- 神経疾患が疑われる症例
例:椎間板ヘルニア(IVDD)など
※IVDD=Intervertebral Disc Disease(椎間板疾患)
ただし、MRIで病変部位が確定しており、手術適応が明確な場合はご相談ください。 - 治療方針の選択肢が多く、正解が一つに定まりにくい領域
例:肩関節の亜脱臼など(装具・手術・保存療法の選択が症例ごとに分かれやすいもの)
骨折について(大切なお知らせ)
骨折手術は対応可能ですが、当院は緊急手術(「数日以内に必ず」など)のご希望には対応できない場合があります。(対応できることもあります)
当院の整形外科手術は提携獣医師による出張手術です。執刀獣医師との日程調整が必須です。
緊急性が高い場合は、整形外科担当獣医師が常勤し即時対応が可能な動物病院をご案内することがあります。
ご来院時にお持ちいただきたいもの
以下のものがあればお持ちください。なくてもお引き受けは可能ですが、あるほうが望ましいです。
- 紹介状(診断名、経過、投薬内容)
- レントゲン画像(データ推奨。紙焼きでも可)
- 直近の血液検査結果(あれば)
- 現在の投薬が分かるもの
受診〜手術までの流れ
- 初回外来(必須):診察・画像確認・必要に応じて追加検査
- 術式の説明、合併症リスク、術後管理、概算費用のご案内
- 手術日程の調整:執刀する提携獣医師との日程調整が必要です
- 手術・入院
- 退院後フォロー(再診)
料金目安
当院での整形外科手術の料金目安は、5kg程度の小型犬の想定で以下の通りです。
術前検査~退院までの総料金の目安です。術後の通院費用は含まれません。入院は1~2日のことが多いです。
・大腿骨頭切除術 25万円前後
・膝蓋骨脱臼整復術 30万円前後
・橈尺骨(前肢)骨折整復術 40万円前後
・TPLO(前十字靭帯断裂に対する脛骨水平化骨切り術) 45万円前後
ペット保険にご加入の場合は保険契約内容によって自己負担額が異なります。保険会社にご確認ください。
ご予約方法
初回診察はオンライン受付の上で、一般外来として受診してください。
メモ欄に「整形外科手術のための初回外来希望」と記載いただけるとありがたいです。
