病気の診療で当院を受診される場合に、今までの検査結果等をお持ちいただけるとスムーズに診療を行うことができます。
多くの場合は以下の2パターンに当てはまると思いますので、必要資料をご持参いただけますとありがたいです。

①セカンドオピニオン

今までの検査結果や処方薬の内容がわかる資料をお持ちください。散剤で分包されているので処方された薬の種類がわからない、ということだと当院としての見解を述べることは難しいです。診療明細に薬剤名の記載がない場合は、現在かかっている動物病院に薬の種類と用量をお問い合わせの上でご来院ください。
お話を伺って診察した結果、かかりつけの動物病院と同意見ということも当然あり得ますし、現在の治療とは異なる提案ができる場合は当院での検査・治療を行うこともあります。状況によっては二次診療施設をおすすめすることもあります。

セカンドオピニオンでは、犬種・年齢・性別・予防歴・旅行歴・生活環境・既往歴・現病歴などの詳細をお伺いし、まずは身体検査を行います。とりあえず最低限ここまではしないと何も言えないため、基本的にお電話でのご相談はできません。問診と身体検査を踏まえて、疑いのある疾患を優先順位をつけてリストアップし、どこまで検査を行うのか相談することになります。セカンドオピニオンをご希望の場合は可能な限りの経過の資料をご持参の上、診察にいらしてください。
慢性経過の内科疾患が一度の診察でその場で診断名がつくことはほとんどありません。何らかの外注検査の結果待ちが生じたり、治療反応を含めて診断を検討することになります。

セカンドオピニオンで状態改善につながった例

①慢性下痢
他院の治療で下痢症状が改善しない犬の症例が、当院からの整腸剤処方や食事療法で改善しました。
②慢性腎臓病の伴う食欲不振
当院で食欲増進剤を処方して、ある程度の食欲の維持ができるようになりました。
③犬アトピー性皮膚炎の皮膚症状・痒み
他院での治療で改善しない皮膚症状が当院の治療で改善し、飼い主様にご満足いただけるレベルで維持できるようになりました。
④前十字靱帯断裂
他院で診断はついたものの手術ができず、適切な二次診療施設の紹介もなかった症例を当院でTPLO術を実施し、受傷前と同様の歩行機能を取り戻しました。
⑤猫知覚過敏症候群
他院ではよくわからないと言われて、サプリメントのみの処方だった症例に対し、抗不安薬などの投与で一定の症状改善を認めました。
⑥高齢犬の夜鳴き
他院で鎮静薬を処方されたものの、効果が不安定だった症例が、当院から睡眠薬の処方である程度の時間は眠ってくれるようになりました。
⑦発作
他院で高脂血症による発作と言われた症例が脳腫瘍でした。脳圧降下剤で短期間ですが症状の改善を見ました。(診断は当院からの紹介先の検査センターでのMRI検査)
⑧FIP
他院で原因不明の発熱と言われた症例が、当院の検査で猫伝染性腹膜炎(FIP)と診断でき、治療により回復しました。

②お引越しに伴う転院

かかりつけの先生にこれまでの経過を報告書にまとめてもらってください。カルテコピー、特に手書きカルテでは、他の先生が書いた文字や略号を解読するのが困難です。
また、経過が長い場合、現在重要な点が何なのかの理解が難しいです。
前医からの報告書と、必要な血液検査や画像診断データをいただけるとありがたいです。

逆に、当院から他院にかかりつけの動物病院を変えたいという場合には遠慮なくお申し出ください。
転居に伴うものでなくても全く問題ありません。
経過報告書を作成いたします。電子カルテ情報をエクセル形式で出力はできると思いますが、非常に見づらいので経過報告書が良いと思います。経過報告書の作成には文書作成料を頂戴いたします。