健康診断やワクチン接種のときに、「心雑音があります」と言われて心配になる方は多いと思います。
ただし、心雑音があるからといって、すぐに症状が出るとは限りません。
一方で、見た目には元気でも、心臓の病気が少しずつ進行していることもあります。

心雑音は、心臓や大きな血管の中で血液の流れに乱れがあることを示す所見です。
雑音の大きさだけで重症度が決まるわけではないため、必要に応じて検査を行い、現在の状態を確認することが大切です。

  • 健診で心雑音を指摘された
  • 以前から雑音があると言われているが、最近の評価をしていない
  • 咳、疲れやすさ、呼吸の速さが気になる
  • 今の薬を続けてよいのか確認したい
  • 今後どのように経過をみればよいか知りたい

犬では僧帽弁閉鎖不全症などの弁膜症が多く、猫では心筋症などが背景にあることがあります。
また、年齢、体格、貧血など、心臓以外の要因が関係することもあります。
そのため、「雑音がある」という情報だけでは十分ではなく、背景にどのような病態があるのかを確認する必要があります。

  • 身体検査
  • 胸部レントゲン検査
  • 心エコー検査
  • 血圧測定
  • 必要に応じて血液検査や心電図検査

とくに心エコー検査は、心臓の大きさ、弁の状態、血液の流れ、心臓にかかる負担などを把握するうえで重要です。
現在すぐに治療が必要なのか、定期的な経過観察でよいのかを考える材料になります。

心雑音があっても、すぐに症状が出ないことは珍しくありません。
だからこそ、「元気だから大丈夫」と決めつけず、必要な時期に状態を評価し直すことが大切です。
当院では、現在の状態と今後の見通しをできるだけ分かりやすくご説明し、必要に応じて治療や経過観察の方針をご提案します。