吐く、下痢をするという症状は、犬や猫でとてもよくみられます。
一時的な体調不良で自然に改善することもありますが、症状が続く場合には、消化管の病気だけでなく、膵臓、肝臓、腎臓、内分泌疾患、腫瘍などが関わっていることもあります。

とくに、5日以上続く、何度も繰り返す、食欲低下や元気消失を伴う、体重が減ってきたという場合は、背景にある原因を整理することが大切です。

  • 吐く、下痢を何日も繰り返している
  • 食欲が落ちている
  • 体重が減ってきた
  • 血便や黒い便が出る
  • 元気がない、水もあまり飲まない
  • 治療してもすぐ再発する

食事の不適合や急性胃腸炎のほか、慢性腸症、膵炎、胆道系疾患、異物、寄生虫、腫瘍、ホルモンの病気など、さまざまな原因が関わります。
見た目の症状が似ていても原因は大きく異なるため、症状の経過や全身状態を踏まえて評価する必要があります。

  • 身体検査
  • 便の状態や症状の経過の確認
  • 糞便検査(院内鏡検と必要に応じて感染症PCR検査)
  • 血液検査(必要があれば副腎皮質ホルモン/甲状腺ホルモン/膵外分泌活性/ビタミンB12/葉酸なども測定)
  • レントゲン検査(特に猫ちゃんの場合は腹部だけでなく胸部も検査を推奨)
  • 腹部超音波検査

症状の期間や重症度に応じて、どこまで検査を進めるかを考えます。
一時的な対症療法で様子をみてよいのか、背景疾患の検索を優先すべきかは、症例ごとに異なります。

吐く、下痢が続くと、脱水、栄養状態の悪化、体力低下につながります。
とくに高齢の犬猫や持病のある子では、早めの評価が重要です。
症状が長引く場合や再発を繰り返す場合はご相談ください。