犬の慢性鼻炎の治療薬
犬の鼻炎で、最もよくみるのは歯周病が原因のもので、これを根治するには抜歯など歯科処置をするしかないです。
内科的にどうにか一時しのぎをするのは抗生剤です。
しかし、犬の鼻炎はそれだけでなく、腫瘍性や免疫異常で生じる鼻炎があります。
免疫異常による鼻炎の場合、ステロイド剤の内服や点鼻薬などを試すことが多いです。
しかし、これらに無反応な場合もあり、夜間も鼻汁により眠れないなど生活に支障をきたしてしまうこともあります。
ステロイド剤が無効な場合に、別の免疫調節作用のあるお薬で約60%程度の症例が多少なりとも改善を認めたという報告があるそうです。
完全に症状がなくなるわけではありませんが、数値化した症状スコアが平均で約17%。最大53%低減したそうです。このお薬は別の病態の治療薬として動物病院では非常によく使われる薬で、副作用はほとんどありません。
一般的なステロイド剤での治療に反応しない慢性鼻炎でお困りの飼い主様は、はら動物病院までご相談ください。