猫の痛み判定AI

おもしろいですねー!
ぽんちゃんをAI判定にかけてみました。まだ0歳ですからね。そりゃあ慢性痛なんてありません。
無料ですのでどうぞお試しください。
※本稿投稿時は無料でしたが有料化されたようです。2週間のお試し無料期間後は有料になるようですが、詳細は直接下記からご確認ください。
https://cpd.carelogy-japan.com/index/ja
怪しいものではありません。整形外科がご専門の日本大学教授 枝村先生が委員長を務められる「動物のいたみ研究会」ご推奨の由緒正しい(?)AIです。

猫ちゃんが痛みを感じているとヒゲの位置が下がるとか、鼻の位置がどうだとかそういうのがあるらしくて、それをAIが解析してくれるそうです。

なんでわざわざこのようなwebアプリが開発されたかというと、猫ちゃんが痛がっているかどうかがとてもわかりづらいからです。
ヒトなら「痛い」って言いますよね。わんちゃんもわりとわかりやすいです。跛行といって、いわゆる「びっこをひく」状態になることが多いです。歩き方が以前とは違う様子になります。
以下のような症状が出ます。
https://www.zoetis.jp/species/dogs/oapain/librela/po/sign/

それに対して、猫ちゃんは跛行を呈することが非常に少なく、症状は行動の変化等でとてもわかりづらいです。
例えば以下のようなものです。
◯爪が太くなる
→手根や肘の関節痛で爪とぎが減る結果です。
◯被毛の状態が悪くなる(束になる感じです)
→腰痛や関節痛でグルーミングが減る結果です。
その他には以下のような症状があります。
https://www.zoetis.jp/species/cats/oapain/solensia/po/sign.html

日本人は痛みを我慢してしまう傾向にあるようですが、慢性痛はその他の健康状態にも悪影響を及ぼします。
例えば、猫ちゃんが高齢化するといつも寝ているようになるのは、実は慢性関節痛で夜間に熟睡できていない影響もあると言われています。痛みを和らげてあげることで関節以外の全身の健康状態も改善してくれる可能性があります。
不可逆的に進行する変形性関節症は外科的治療が困難な場合もあって根治が難しい病気ですが、痛みをおさえる新しい薬によって副作用は少なく生活の質を改善できるようになりました。
既に当院ブログでも何度かご紹介済みのリブレラ(犬用)/ソレンシア(猫用)です。

関節炎が生じると、関節内にNGF(神経成長因子)が増加します。このNGFは、①痛覚神経を関節に増やしてしまい、更には②痛みのシグナルを増幅させるとも考えられています。このNGFに対する抗体薬品がリブレラ/ソレンシアです。
基本的には月に1回の皮下注射ですが、症状の改善があれば投与間隔を伸ばしたり、治療初期だけ使用して顕著な痛みが再燃するまではサプリメント(オメガ3脂肪酸)で維持したりも可能です。
1回目よりも2回投与後の方が効果を実感できる割合が高いことがわかっているので、基本的に2回は注射するものだとお考え下さい。

若いころに比べてジャンプしなくなってきたなとお感じのわんちゃん/ねこちゃんの飼い主様や、AI判定で痛みがありそうと判定されたねこちゃんの飼い主様は、はら動物病院までご相談ください。