フィラリア症例

こんにちは。
わんちゃんの飼い主様にとって５月は大事な季節です。フィラリア症予防薬の投与開始時期であり、狂犬病予防接種の時期でもありますよね。しっかり予防しましょう。

都内やその近郊では、フィラリア症は既にほとんどない病気となっているため、検出率の高い抗原検査を行わない動物病院も多いようです。血液厚層塗抹直接鏡検だけで十分なフィラリア検査とは言えないと思いますが、現実問題ほぼいないのでしょう。
しかし、それはやはり都心部の話です。ここは違います。都内まで車でも電車でも１時間程度ですが、この地域は違うのです。フィラリアがまだいる地域です。しっかり予防しましょう。

写真は本日来院したわんちゃんのフィラリア抗原検査の結果です。確認のため２回検査しましたが、２度とも強陽性です。Tのところにも赤い線が入るのが陽性ということです。
先日このブログでご紹介したような、他地域で感染した保護犬ではありません。この地域で感染したと考えられる症例です。
飼い主さまによると、昨年も途中までは予防薬を飲ませていたそうです。それでも感染していまいました。

当院の患者様がお住まいのエリアはフィラリア症が自然感染し得る地域です。都内とは状況が違います。
5月から12月まで毎月確実に投薬することが大切です。

当院ではフィラリア症予防薬を6個以上まとめての処方で、１個無料処方できます。

また、当院でのフィラリア症治療は主にcombination-slow-kill法を行っております。
フィラリア症予防薬の通年投与と共に、一定期間抗生剤を毎日投与する必要があります。抗生剤の処方を受けていない場合は当院から処方できますのでご相談ください。
（陽性犬の治療の話です。予防は月１回の予防薬投与のみで十分です。）

内服薬での予防は、ほぼノーリスクと言って良いほど副作用報告もありませんが、陽性犬の治療はどの方法を取っても必ず何らかのリスクを伴います。
フィラリア症は予防が大切です。5月から12月まで毎月１回同じ日に予防薬を飲ませて下さい。

大切なわんちゃんの健康は、飼い主さまが責任を持って守りましょう！