良く吐くけれど元気な猫ちゃんは嘔吐でなく吐出かも

猫って良く吐きますよね。

長毛種は毛玉を吐きますけど、短毛種でもフードがそのまま出てくることが結構ありませんか?
うちのぽんちゃんもたまに吐きます。
病気でないので別にいいんですけど、そうは言ってもたたむ前の洗濯物の上で吐かれたり、いつ吐いたのかわからない吐物を部屋の隅でみつけたり、吐物をうっかり踏んじゃったりするのは気持ちの良いものではありませんよね。
猫自身は平気なのかもしれないですけど、やっぱり吐くと心配ですし。

そこでこのストマックケアです。
ペットライン社のストマックケアは、まず犬用が出ました。胃の中で崩壊しやすいため十二指腸に流れるのが早くて嘔吐しづらいというフードです。制吐剤を使っても吐きやすくて困っていた大型犬がストマックケアに変更しただけで嘔吐しなくなり、体重が増えて元気になってくれた症例も実際に経験しまして、とても良いフードだと思っています。
なので、猫用も同じコンセプトなのかなと思っていました。そして、そのコンセプトだとテレビCMでそれを謳っている猫用フードってもうあるよなと...

ところがどっこい、猫がフードを吐くのって、嘔吐よりも吐出のことが多いんですって!知ってました?私は昨日知りました。

吐出って言われても一般の方にはなじみのない言葉だと思います。嘔吐とは、胃(や十二指腸)から吐くことで、吐出は食道から吐くことです。
猫ちゃんがフードを吐いているのは、まだ胃まで入っておらず食道に残っているフードを吐いていることが多いらしいんですよ。

犬は食道の筋肉が全長にわたって横紋筋(収縮力が強い筋肉)であるため、飲み込んだものは速やかに胃まで入ります。しかし、猫は最後の1/3くらいが平滑筋(収縮力が弱い筋肉)のためなかなか胃まで入りません。X線透視を用いた実験で観察すると、食道に食べ物が入っているのに猫ちゃんは全然気にせず遊びに行こうとしたりしています。
ある程度食べ物が溜まって食道内圧が高まると胃内まで入るではないかと考えられるそうです。上手く内圧が高まらないと、食道内の食べ物を吐いてしまうわけです。

そこで、この猫用ストマックケアは、猫ちゃんが飲み込みやすい大きさで、かつ食道にしっかり圧かかかる大きさと重量を試行錯誤して作られたフードなんだそうです。
プラスαとして、毛玉対策としての食物繊維の増強や胃での崩壊のしやすさという機能もあるそうですが、このフードの最も重要な点は大きさと形状と重さのバランスが良く、食道に停滞しづらいということなのだそうです。

ドクターズケアはAmazon等の大手ECサイトでは手に入らないか、異常な高値で販売されています。当院の患者さまであれば「動物ナビ」から割引価格で購入することが可能です。
動物ナビをご利用いただくための病院IDはLINE公式アカウントからお伝えしています。
LINE公式アカウント@haraanimalhosipitalにご登録いただき、診察券番号と飼い主様のご名字、ペット名を送信していただければ病院IDをお送りいたします。

当院を未受診の飼い主さまでこちらのフードをお試しされたい場合は、まずオンライン相談を受けてください。一度受けていただければその後の継続購入に再度のオンライン相談は不要です。オンライン相談の詳細は以下のリンクからご確認ください。
https://x.gd/fFB89

猫ちゃんが元気だけど良く吐くので困っているという場合は、まずはストマックケアを試してみてはいかがでしょうか。