外耳炎の治療

暑い日が多くなってきましたね。湿度も高いです。外耳炎や皮膚炎が悪化しやすい季節ですね。
外耳炎のうちの20-30%程度は、化膿を伴っていたり腫瘍性など治療が難しい場合があります。専門医へご紹介することもあります。
しかし、70-80%は1回の治療で症状の改善が見込めます。(当院のような一次診療施設の場合です。)
その時に使うお薬が、以前もご紹介しているトップ写真左の「ネプトラ」です。

外耳炎の原因は何かご存じでしょうか。細菌?カビ菌のマラセチア性って言われました?
当院でもわかりやすくご説明するために、便宜上「細菌性外耳炎」などとお話することもありますが、これは悪化要因であって原因ではないです。外耳炎の原因は、ごくまれな原因を除くと5つに分類されます。すなわち①アレルギー②異物③外部寄生虫(耳ダニ)④脂漏症⑤内分泌疾患(主に甲状腺機能低下症)です。
外耳炎の70-80%は①のアレルギー性です。

いろいろ拗れてしまった場合はまた別ですが、アレルギー性であればほとんどの場合「ネプトラ」1回の投与で、痒みや赤み・悪臭などの症状はほぼ改善します。

ただ、それで完治なのかっていうとそうではないです。わんちゃんのアレルギーのほとんどはアトピー性皮膚炎で、アトピー体質が完全に治ることはありません。継続的な治療が必要です。
ネプトラの効果は1か月間ですが、じゃあ毎月ネプトラを使い続けるのかというと、そうではありません。再発しないように、週に1-2回程度ステロイド外用薬を点耳することで良好な長期管理が期待できます。

現在のところ、動物用の点耳薬は全て抗生剤と抗真菌剤が含有されており、耐性菌を生んでしまうリスクがあるため、当院では人用の点耳薬や皮膚外用薬、動物用の皮膚外用薬でステロイド単剤のお薬を使用しています。

自宅で毎日点耳しているけれども、いまいち良くならないとか、すぐ再発するなど、外耳炎治療でお困りの飼い主様は、はら動物病院まで診察にいらしてください。