新しい変形性関節症の疼痛管理薬 ソレンシア リブレラ

ソレンシアとリブレラが入荷いたしました。

わんちゃんも猫ちゃんも(人も?)高齢になると関節が痛くなる子が多いです。
高齢のわんちゃん猫ちゃんが、走ったりジャンプしたりしなくなるのは、「歳だから仕方がないね」ということではなく、痛みを取ってあげればまた元気に走り回れる可能性があります。
わんちゃんも猫ちゃんも、人でよく使うロキソニン的な非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)で痛みを軽減させることも可能ではあります。
(※ロキソニンは犬猫には絶対に使ってはいけません。胃腸障害や腎肝障害などのひどい副作用で亡くなってしまう可能性すらあります。動物には動物用のNSAIDsがあります。)
しかし、特に長期投与では腎臓・肝臓・胃腸障害などの副作用が気になるところです。高齢で他に慢性病を抱えている子にはなかなか使いづらいところがありました。

そこで、副作用が少ない新薬が登場しました!
痛みの伝達に重要な役割を果たしているNGF(神経成長因子)に対する抗体薬品で、1回の注射で1か月効果が持続するというものです。
人用に開発が進んでおりましたが、NSAIDsとの長期併用の副作用が問題となって、人体薬はまだ世に出ていないようです。動物薬は英国などでは既に2年前から使用されており、動物ではNSAIDsと長期併用はしないからか深刻な副作用報告は今のところないようです。

高齢のわんちゃん猫ちゃんの飼い主さまで、愛犬・愛猫が再び元気よく動き回るようにしてあげたい!というご希望がございましたら、新しい薬の使用をかかりつけの動物病院に相談してみましょう。

お近くの方は是非当院にご相談ください。