犬アトピー性皮膚炎の標準治療+α
FINAL ANSWERサプリメント・スキンケアスプレー

犬アトピー性皮膚炎の標準治療は、まず薬剤として
・細菌の増殖を抑える抗生剤や消毒薬
・真菌を抑える抗真菌剤
・炎症と痒みを抑制するステロイド剤、アトピカ
・痒みを抑えるアポキル、サイトポイント
などがあります。
そして皮膚の状態を正常に保つためのシャンプー・保湿剤、食物アレルギー対策等としての食事療法といったところが一般的です。
(その他減感作療法など他にも治療法はあります)

当院は、そこに+αの治療を試みたいと考えています。

腸と同様に皮膚も正常細菌叢というものがあります。多様であるほど良いと考えられております。
アトピー性皮膚炎ではこの多様性が失われ、ブドウ球菌だけが突出して増えてしまい、膿皮症を併発することで増悪しやすいです。
増えすぎたブドウ球菌をやっつけるために抗生剤を使うと耐性菌が増殖しかねません。消毒剤は耐性を生みづらいと考えられていますが、善玉菌もやっつけてしまい皮膚の正常細菌叢を破壊してしまいます。ブドウ球菌を減らしても正常細菌叢が破壊されてしまうと良い状態を維持しづらい可能性があります。
シャンプーもやりすぎは、肌荒れを引き起こして逆効果になることもあります。

また、腸も細菌の多様性を保つことが重要です。
短鎖脂肪酸酸性菌を増やすことで免疫細胞の暴走を抑制し、アトピー性皮膚炎症状の抑制につながるのではないかと考えられています。

当院がご提案する+αは、
・FINAL ANSWER NO.2 糖アルコールのスキンケアスプレー
悪玉菌であるブドウ球菌を減らし、その他の正常細菌叢には影響が小さいとされる糖アルコール配合のスプレーで、グリセリンを配合しているため保湿効果もあります。
・FINAL ANSWER NO.1 内服整腸剤
免疫細胞の暴走を抑制する短鎖脂肪酸を産生する細菌を増やします。
の2つの製品です。

アジア獣医皮膚科専門医の伊從慶太先生監修のこの2種類のサプリメントが当院でも取り扱うことができるようになりました。
ネット上の直販サイト以外の実店舗・動物病院では、限られた施設でしか取り扱いがありません。
当院では、皮膚の治療を当院で実施している方に限り、No.2のスキンケアスプレーを税込¥6,000(税抜き¥5,455)、No.1の整腸剤を税込¥5,000(税抜き¥4,546)で販売いたします。
※直販サイトはこちら

特に期待しているのは写真右のFinal Answer No.2のスキンケアスプレーです。
と言いますのも、No.1の整腸剤は今までの治療に別途加えることになりますが、No.2のスプレーは今までご利用されていた保湿剤から切り替えるのであれば導入しやすいと思います。
また、これまで保湿剤を使っていないという場合には、それは標準医療の範囲ですから何か使ってみるようにしましょう。複数ある保湿剤の選択肢のひとつとして、皮膚の細菌叢を正常化させる+αの作用を持つFINAL ANSWERのスキンケアスプレーを検討しましょう。
その他の保湿剤としては、動物用のセラミド系の保湿剤を使用することが多いです。

今回ご紹介した製品は安くはないですし、医薬品ではないため保険適応にもなりません。標準治療で良好な管理ができる子には必要ないと思います。
しかし、「標準治療ではどうしても痒みや臭いが抑えられない」とか、「内服薬や注射薬は副作用が心配なので少しでも減らしたい、もしくは、使いたくない」といった場合には有力な治療オプションのひとつになると思います。

改善しない痒みでお困りだったり、内服する薬剤を減らしたい、という飼い主様は、是非はら動物病院にご相談ください。