中毒(農薬 植物 人の薬など)

いたずら好きで元気の良いわんちゃんだと、目を離した隙に何かを食べてしまうこともあって心配ですよね。
消化できないようなおもちゃ等の異物を食べてしまった場合は、食べてすぐであれば吐き出させることができるかもしれないので、すぐに動物病院に相談しましょう。

異物の場合はかかりつけ動物病院にすぐ電話するとして、食べたものが有害なのか無害なのかわからないと対応に困りますよね。植物とか人の薬とか農薬とか肥料とか。
その場合も動物病院にご相談を...と言いたいところなのですが、少なくとも私は、有毒植物や動物医療で使用しない人体薬にそれほど精通しているわけではありません。人の痛み止め(NSAID:ロキソニンなど)、ネギやユリ、レーズン、キシリトール、チョコレート、エチレングリコールなどの有名なものは中毒物質であることを知っていますが、犬や猫に対する毒性に関して全く知識のない植物や薬物の方が多いです。臨床獣医師で、薬物や植物中毒に関して、自信を持って精通していると言える先生は多くはないと思われます。
従いまして、ペットが食べてしまったものが有害が無害かわからない、という場合には「日本中毒情報センター」に問い合わせることをおすすめします。基本的には人の情報ですが、ペットの誤食でも相談に乗ってくれます。医療機関からの問い合わせは有料ですが、一般の方からの電話は無料です。
365日 9-21時まで対応してくれます。関東からの問い合わせは、つくばの電話番号029-852-9999にお問い合わせされるのが良いでしょう。
餅は餅屋に任せるのが一番です。中毒情報はその道のプロフェッショナルに聞いてみましょう!

中毒情報センターさんに動物病院を受診した方が良いと言われたら、まずはかかりつけの動物病院に電話しましょう。ほとんどの場合、拮抗薬や治療薬は存在せず対症療法するしかありませんが、有機リン中毒や殺鼠剤中毒などの場合は治療薬が存在します。
かかりつけの動物病院に、中毒症状に使用する治療薬の在庫がない場合は、その薬を持っている動物病院を受診する方が良いので、まずは電話で相談するようにしましょう。