犬アトピー性皮膚炎 アポキルだけじゃない治療やスキンケア

もう数日で梅雨入りですかね。
気温も湿度も上がってきまして、犬アトピー性皮膚炎が悪化しやすい季節ですね。
犬のアトピー性皮膚炎治療は、オクラシチニブ(アポキル)の登場で劇的に変わりました。
副作用が少なく飲んですぐに痒みがおさまるため、現在の獣医皮膚科領域で圧倒的な第一選択薬となっていると思われます。
とりあえず痒いならアポキル出しておけばいいや的な...

それで上手く行く場合は全く問題ないと思います。添付文書どおりの1日1回投与で痒みがコントロールできるのであれば、それを続けるのが良いと思います。
でも、みんながみんな、そう上手くはいかないわけです。

・皮膚が肥厚しているのに最初からアポキル(のみ)だとなかなか上手く行かない。
・ベタベタ皮膚(脂漏)の場合には別の薬(アポキル以外)の方が良いかもしれない
・肢端(肉球の間)の炎症がひどく腫れている場合も別の薬の方が良い
・マラセブシャンプーが常に正しいわけではない
・食物アレルギーでなくても食事の選択は大事
・保湿も大事
・サイトポイント(1か月に1回の注射)単独での治療は再発しやすいかもしれない
・整腸剤やサプリメントも効果があるかもしれない

当院は上記に関しての治療方針があります。
アトピー性皮膚炎は基本的に根治しませんが(減感作療法で根治することもあり得なくはない)、もしかしたらお困りの症状をもう少し改善できるかもしれません。
「治らないから仕方がないね」ということではありません。アトピー性皮膚炎はどうやって維持するのが理想的なのか、というのは人医療ではしっかりと示されております。
https://www.kyudai-derm.org/atopy/docter/16.html

考え方としては犬の場合も同じです。
酷い時はしっかり治療で正常な皮膚に戻します。正常に戻っても治療はおしまいではなく、スキンケアと維持治療は継続します。
それでも再燃することはありますが、ひどくなる前にしっかり治療を行えば、最初よりも短期間に副作用の少ない治療で軽快させられます。

犬アトピー性皮膚炎でお困りの飼い主さまは、是非当院までご相談ください。