フィラリア検査+健康診断の血液検査

こんにちは。原です。
フィラリア抗原検査の季節ですね。5月からのフィラリア症予防薬の内服開始に備えて、多くの犬の飼い主さまが検査のために動物病院を受診される時期です。
前職ではこの時期はピークだったと思いますが、現在は開業したばかりで外来数が少なく、基本的に待ち時間はほぼないと思いますので、かかりつけ動物病院の予約が取れないなどお困りでしたら是非当院をご利用ください。

フィラリア抗原検査は血液検査ですので、ついでに少し多めに採血して健康診断の血液検査を行うことが多いです。即時結果を見たい病的な状態でない場合、院内機器での測定よりも割安な検査センターへの外注で検査を行うことが一般的で、当院でもそうしています。当院では院内機器と同じ会社の富士フイルムベットシステムズに検査を依頼しています。
当院では、私が以前に勤務していた動物病院で個人的に感じていた問題点を改善しています。
(※私が開業前に勤務した動物病院は複数あります。どこで感じた問題点かは記載しません。)
①院内機器と外注検査で基準値が違う
「異常値があるので再測定しましょう。」とおすすめして院内測定すると、基準値が違うので良くなっているのか悪くなっているのか分からない。
→当院が採用している富士フイルムさんは、院内機器も外注検査も参考基準値が同じです。
②やたらと低アルブミン血症が出る。
検査機器によって測定値は変わります。それは良いんです。でも低めに出るなら参考基準値を低くすべきですよね。低アルブミン血症は本当なら重大な異常です。異常値であれば再検査や追加検査が必要になります。でも、他の測定系を使って再測定もしくは同時測定すると、ほとんどの場合に正常値になるということがありまして、大変困っていました。
→富士フイルムさんでの測定では、そういったことはありません。
③電解質(Na K Cl)を測らない(別料金)
健康診断的に検査する元気な犬猫で病的な電解質変動に遭遇することはほとんどないかもしれないですが、個人的には健康な時の電解質の数値を抑えておきたいのです。人ではNa-Cl=36を基準として、そこからの乖離によってアシドーシスやアルカローシスを疑うようです。犬や猫でも原理は同じなので応用できるはずですが方法論として確立されてはいないので、健康な時の数値と比較することで参考にすることができます。
④ご郵送した検査結果を飼い主さんが見ていない
結果を確認していただけていないことがしばしばありました。
はら動物病院ではLINE公式アカウントから結果をお送りしています。(ご希望があればご郵送も承ります)
メッセージに概要を記載し、詳細は添付ファイルでご確認いただけます。
全ての飼い主様に、少なくともメッセージ本文だけはご覧いただけるのではないかと期待しています。

フィラリア抗原検査+健康診断の血液検査は、結果の信頼性が高く、異常があった場合の経過の確認のしやすさまで考えている、はら動物病院での検査をご検討ください。