総合健診(秋冬健診 ペットドック)はこんな感じ

2023年9月4日にスタッフの愛犬ゆずちゃんの総合健診を行いました。
当院の総合健診がどんな感じかをご紹介するために写真を撮りながら行いましたので、皆さまの愛犬・愛猫の総合健診受診の際のご参考になさってください。

まずは身体検査です。
体型の確認(BCS:ボディコンディションスコア9段階で削痩~肥満の程度を評価します)、体重/体温/心拍数/呼吸数、体表腫瘤の有無、皮膚炎/外耳炎の確認、関節の脱臼等がないか、口腔内の状態、目の状態などを診察します。

ゆずちゃんの場合には、歯石・歯肉炎と初期の白内障を認めました。
よく質問をいただくのですが、瞳孔内が全体にうっすら青白くなるのは老齢性変化の核硬化症と言われるもので、病気ではありません。白内障は以下の写真のように局所的な混濁からはじまり、最終的には真っ白になります。

身体検査が終わると採血します。
小型犬では、後肢からの採血だと採血中に血液が凝固しがちなので、当院では大人しい子は頚静脈から採血します。

採血した血液は院内検査+検査センターでの測定を行います。

採血が終わると画像検査ですね。まずはレントゲン撮影です。当院ではデジタルレントゲンDRで撮影しています。

レントゲン撮影の次はエコー検査です。
ゆずちゃんは、胸部レントゲンで若干気になる所見があったので、少しだけ心臓もエコーで見ました。

うーん。軽度な好中球の増加を踏まえると子宮体部が確認できるのが気になる...子宮内膜炎かもしれない。
レントゲンで気になった右心系の拡大はないけれど、僧帽弁の粘液腫様変性と閉鎖点の上昇はあるので、そう遠からず心雑音が出てくるんだろうな。
...というような、現在無症状でも気になる所見が見つかることもあります。

その後のゆずちゃんの経過はこちら

料金や検査内容、報告書サンプルなどは以下のリンクからご覧ください。ゆずちゃんのように検査して行く中で基本セットに含まれないような追加検査を行う場合は通常診療料金の10% OFFで検査しております。追加検査を行う場合は飼い主様に許可をいただいてから検査いたしますので、連絡が取れない場合は後日別途検査にいらしていただく必要があります。